体験レポート

川崎火力発電所で、子どもたちが1日所員に~電気を身近に学ぶホンモノ体験

 今年2018年の春休み、新小学6年生から新中学1年生まで、15人の子どもたちが東京電力川崎火力発電所で1日所員を体験しました。次の世代を担う子どもたちに、エネルギーをもっと身近なものとして学んでもらおうと、JTB「旅いく」が東京電力ホールディングスの協力を得て実現したものです。

東京ドームの約7倍の広さがあり、最新鋭の発電設備を持つこの火力発電所は、子どもたちがエネルギーと環境の大切さを学ぶには申し分のない施設といえます。はじめは緊張気味だったものの、“先輩所員”に案内されるうちに子どもたちの好奇心もフル稼働。非日常的な体験から何を感じ、どんなエネルギーをもらったのかをリポートします。

最新鋭の発電設備で環境にやさしく

 東京湾に沿って、東京電力の火力発電所が輪のように連なっています。その中でも川崎火力発電所は最大出力342万キロワットを誇り、首都圏の約98万世帯へ電気を供給。最大設計熱効率は世界最高水準の約61%。最新鋭のMACCⅡ(More Advanced Combined CycleⅡ)発電設備で、効率よく環境にやさしい発電を行っているのが特徴です。

1日所員体験に参加の子どもたちは、JR川崎駅からバスで発電所にむかいました。工業地域に入ると、車窓から見える風景に目をうばわれます。

 

発電所の広さ、大きな建物、ジェットコースターのようにくねった配管……。まるでSFの世界に迷い込んだかのようです。

川崎火力発電所で待っていた”先輩所員”

 東京電力川崎火力発電所で実際に働く所員が、あたたかくお出迎え。

 

子どもたちにたくさんの気づきを持ってかえってもらいたい。そんな思いで、東京電力ホールディングス、東京電力グループの東京電力フュエル&パワー株式会社川崎火力発電所、JTB旅いくがチームとして打合せを重ねながら、子どもたちとご家族がいらっしゃる日を、全員で楽しみにしていました!

「今日使った電気は?」身近にあふれる電気!

 発電所に到着後、子どもたちは班ごとに分かれます。そこで同行の保護者も加わっていただき、まずは自己紹介。

 

名前とともに、「今日起きてからここに来るまでに使った電気」も発表しました。電車や携帯、テレビ、ドライヤーやパソコン、、、私たちの生活が電気で支えられていることがわかります。

お仕事開始!発電の仕組みは?

 所員と同じ青のユニフォームに着替えたところで、所長が登場して激励のご挨拶。「ホンモノの所長ですか?」という保護者の声もありましたが、もちろんホンモノです。

 

子どもたちはお仕事の一環として、電気について、そしてこの川崎火力発電所について説明を受けました。小さな発電機で発電をしたり、発電の燃料であるLNGの特性を知るための実験でも、子ども達は興味津々!楽しい時間ながら、ノートにメモをとる子どもたちの目は真剣そのものでした。

   

いざ施設をパトロール!

 ここからいよいよ仕事の現場へ。白いヘルメットをかぶり、発電所の施設へと移動します。

この日、子どもたちにはミッションが課せられました。「煙突の高さとその理由は?」「MACCをさわるとどんな熱さ?」「所員のヘルメットに書かれているのは名前と何?」などなど。子どもたちはミッションシート(記入表)を手に、実際にパトロール(巡視点検)で使用されている聴診棒で配管の音をチェックしたり、温度計、圧力計の数値を書き込んだりと、お仕事はもりだくさん。

発電所内はゴーッという轟音がするところが多く、イヤホンをつけて先輩所員の話に耳を傾けました。

 

見て、さわって、においをかいで、耳で聴いて。五感を使たパトロールです。

   

ホールに戻った後の「答え合わせ」では、子どもたちは大声で自分がメモした「答え」を発言していました。

先輩所員にインタビュー

 川崎火力発電所ではたくさんの所員が、さまざまな仕事に携わっています。先輩所員へのインタビューの時間では、子どもたちの班それぞれに所員1名が加わり、「どんな仕事をしているのか?」「何が大切で、何が大変?」「仕事で嬉しかったことは?」などの質問を受けました。

記者会見のように真剣な場面もあれば、ある班ではプライベートな質問に及んで、所員がたじたじになる姿もありました。子どもたちと先輩所員との交流が深まったことはたしかなようです。

このあと、子どもたちは班ごとに新聞づくりに取り組みます。いったいどんな“業務報告書”ができあがるのか、先輩社員たちも興味津々といった表情で見守ります。

 

ミッションの結末は?

 1日の仕事体験を無事に終えると、最後のミッションは「所員レポート新聞」づくりです。班ごとに班長を決め、みんなの役割や工程を話し合い、それぞれの受け持ち作業に着手します。

 

限られた時間の中で進めていくには、みんなが協力し合い、助け合いながら作業に集中しなければなりません。そして大切なことは、最後まであきらめずにやり遂げること。

 

できあがった新聞には、「火力発電所はどんどん進化している」「環境にやさしくしている」「点検の仕事で大切なのはケガをしないこと」などの感想がびっしり。絵を書いたり、聞いた事以上の情報を入れたりと、それぞれ工夫をしながらびっしりと埋めていました。

  

今後にむけて

 プログラム終了後、バスでの発電所出発前に、全員で集合写真をぱちり。皆さま、とても素敵な笑顔をありがとうございました!

 

数日後、参加した子どもたちの一人から、「旅いく」事務局に1通のメールが届きました。それは発電所のしくみについての質問で、もっと知りたいという熱心な姿勢が感じられました。

今回同行された保護者の皆様へのアンケートでは、このエネルギーと環境に関するホンモノ体験のプログラムで、どのような「力」が育まれたと感じたかということを、お聞きしました。結果は「感じる力」が最も多く、次に「調べる力」「工夫、発見する力」でした。

ご意見、ご要望を受け止め、JTB「旅いく」と東京電力ホールディングスは、これからも「子どもたちの心に残るホンモノ体験」の提供をつづけてまいります。

東京電力川崎火力発電所の概要

立地・広さ: 東京湾の西部、川崎市川崎区にあり、敷地面積は約28万平方メートル。

発電設備の特徴: 世界最大級、最新鋭のMACC発電システムを採用。MACC(More Advanced Combined Cycle)は、高温燃焼ガス(LNG)によるガスタービン発電と、蒸気による蒸気タービン発電のダブル発電システム。

環境への取り組み: 川崎火力発電所では、CO2排出量が比較的少ないLNGを燃料に使用しています。

日常の点検作業: 安定した電気を安全に供給するために、発電所内では多くの所員がさまざまな業務に携わっています。例えば稼働中の発電設備では、温度や圧力などの値の傾向を監視し、通常の運転値と比較することによって不具合の早期発見に努めています。この「予兆管理」には日常のパトロール(巡視点検)をはじめ、多くの点検、確認、補修作業が行われています。

体験レポート

HARDWOOD株式会社

木こりさん、木のお医者さんと南伊豆の里山で秘密基地づくり!

旅いく2020年新商品!樹木医の会社を立ち上げたHARDWOOD株式会社のお二人と一緒に、南伊豆の里山で間伐材を使った秘密基地づくりに挑戦! 木こりさん、木のお医者さんってどんな仕事をしているの? 山のことを学び、自分たちの力で間伐した木を使い、山の中に自分たちだけの秘密基地を作るプログラム。旅いく隊員のイシが体験してきました!   ・こんにちは!ようこそ南伊豆へ! 開催場所は弓ヶ浜。都心から車で5時間ほどかかりました。朝まで雨が降っていたため、ぬかるんでいるところも。「どろんこになるのはイヤだ」「虫がいたら怖い」と長女。まずは木のこと、森のことを代表の森さんから教えてもらいます。葉っぱの違い、広葉樹・針葉樹、森林整備や間伐をすることの大切さ(森が育つために重要なんです)などなど。プロの方の装いも素敵ですね! ・どこに基地を作るか、地形を考慮して考えよう 人数に合わせたサイズで基地を作ります。今回は2つの大きな柱になる木を決めて、山の中腹に。 ・床になる部分をクワで平らにならそう みんなでえっさ、ほいさ!なんと、階段も作ります。長男が階段作りにはまってしまいました。山道に階段を作るのも、災害時の避難経路として重要な木こりさんの仕事なのだそうです! ・道具やのこぎりを使って間伐をしよう。お父さんはチェーンソー体験も。 小学生の子どもたちが小さな若い木を間伐します。よいしょ、よいしょ。30秒程度で上手に切り倒せました!お父さんはチェーンソー体験。チェーンソー防護用ズボンと林業用ヘルメットを装着し、装備もばっちりです。 長さを計って、合うサイズに木を切っていきます。丁寧な仕事ぶり、普段適当な自分を反省しました。 ・ひもを使って組み立てよう 自然に帰る素材のひもを使って、切った木を縛って組み立てます。子どもたちの真剣な表情、仕事人!という感じです。屋根や壁になる葉っぱを乗せたり、結び付けたりします。 ・看板を作って、基地完成!記念写真とお土産のバードコール作りも!   太い木を切る森さんは木こりさんそのもの!かっこいいですねー! バードコールは、切り立てほやほやの木は気に水分をたくさん含んでいるためか、その場では鳴りませんでした。「後のお楽しみ」ということで、翌日、ばっちり鳴った様子に子どもたちもご満悦でした。   「もっと作りたい」「明日もまた来たい」とこの上ない感想を伝えてくれた子どもたち。子どもたちに負けず劣らず、大人たちが真剣に取り組んでいたことは内緒です。からだを存分に動かす心地よい疲労感と達成感に溢れた子どもたちの表情、最高です! HARDWOODさんが作成した動画もどうぞご覧ください!

東京電力

電気を身近に学ぶホンモノ体験《第4弾》迷路のような地下トンネルに潜入!電力社員なりきり体験!

 次の世代を担う子どもたちに、エネルギーをもっと身近なものとして学んでもらいたい。JTB旅いくと東京電力ホールディングスが共同で企画する体験プログラムの第4弾が、2019年の夏休みに実施されました。世界初の超高圧地下変電所でのお仕事体験は2日間限定で、合計40組80名の親子が参加。今回は1日目の様子をレポートします。 「君たちは研修に来た社員だよ!」まずは仕事の意識をしっかり持つことから  まずは新豊洲変電所の会議室に案内される子どもたち。あらかじめ決められた班に分かれ、まず最初に行うのが制服の着用です。社員さんたちとまったく同じもので小さく作られた上着をはおると、まるで本物の社員のよう。 そして自分の名前が入った名刺を、1枚は社員証として首から下げ、残りは同じ班の仲間や班長をつとめる先輩社員と名刺交換します。名刺交換はこうやってするんだよ、という見本を見てから、「研修生の〇〇です。よろしくお願いします」と目を見て大きな声で挨拶します。 ただ変電所を見学するのではなく、社員になって仕事をする、という意識が少しずつ芽生えていきます。     省エネルギー教育にもとづいたオリエンテーション。まずは電気の基礎と変電所の役割を学びます。  「今使ってる電気は今つくっている」「電気は光と同じ速さだから遠い発電所からでも一瞬で家庭に届く」「行事や天気にあわせてつくる電気の量を調整している」など、普段何気なく使っている電気がどのようにつくられ、運ばれているかを学びます。クイズになっていたり、火力・水力発電の仕組みがわかる模型があったり。 東京電力グループで省エネルギー教育を海外に輸出していることもあり、子どもたちにわかりやすく伝える工夫がたくさん。さらに大きな電気を小さくする変電所の役割と、今日の仕事の手順も紹介されます。 オリエンテーションが終わったら、いよいよ仕事です。変電所での作業はとにかく安全第一。「ご安全に!」という社員と同じ掛け声で変電所のミッションパトロールに出かけます。   音、匂い、温度、手触り、そして先輩社員との対話。すべてがここだけのホンモノ体験。  4班にわかれてそれぞれのミッションに順番に取り組む子どもたち。お父さんお母さんも後方から見学します。6.6万ボルトの電力を遮断する「ドンッ!」という大きな音を体感したり、50万ボルトの巨大なケーブルがある迷路のような地下洞道に潜入したり、変圧器の温度に異常がないかサーモグラフィで確認したり、太い電線を大きなカッターで切断したり。 他にも変電所ならではの暑さや高い天井、超巨大な冷風機からの送風など、まさにここでしかできない体験ばかり。そして各ミッションには3名ずつ先輩社員がいて、しっかり対話できることが大きなポイントです。ただの情報としてではなく、実際にその仕事に日々取り組んでいる人から知識や役割、意義が温度を持って伝わるからこそ、子どもたちの探求心が刺激されます。     誰かに変電所の魅力を伝えるとしたら?子どもたち自身の力で学びと体験をふりかえります。  ミッションパトロールを終えたあとは、研修生最後の仕事として広報ポスターを作成します。大きな電力のスイッチとなるGIS、50万ボルトのケーブル、変圧器の3つの写真の中から1枚を選び、キャッチコピーをつけるというもの。 お友だちや今日来ていない家族に、変電所のことを伝えるとしたらどう話すかな?という問いかけに、班のみんなで相談しながら決めていきます。付箋を使ったキーワード出し、グルーピング、投票でのテーマ決めなど作業を進め、キャッチコピーが決まったら班ごとに発表です。 大人が「こうだったよね」とまとめるのではなく、子どもたち自身がわかったことをグループ活動の中でまとめていく。この作業が体験をより深い気づきに変えていきます。   変電所で働く人たちとたくさんふれあう1日 電気というエネルギーがもっと身近な存在に  子どもたちには、学んだ知識や感じたことを書き込める「1日東京電力社員ノート」が渡されています。最後、ノートに所長から合格の検印をもらって、新豊洲変電所での体験は終了です。 おみやげは名前入りの電線ストラップ!そしてプログラムに参加してくれたすべての先輩社員と一緒に全員での記念撮影です。最初は緊張していた子どもたちも、同じ班の仲間と次第に打ち解け、後半は先輩社員ともたくさん交流していました。 9:00~13:00という体験プログラムでしたが、内容は盛りだくさんで、学びも体験もぎっしり。何より研修生である子どもたちにやさしく、真剣に接してくれるたくさんの先輩社員の存在が、何よりこのプログラムを中身の濃いものにしてくれています。 身近な電気のことを知り、毎日の何気ない生活を支える仕事に触れた子どもたち。お友だちやおじいちゃんおばあちゃんに、変電所での体験をどんなふうに話してくれるのかが楽しみです。   世界初の50万ボルト超高圧地下式変電所「新豊洲変電所」について  新豊洲変電所(東京都江東区)は、地下式としては世界初の50万ボルト変電所として2000年11月に誕生しました。都心部への長期的な電力安定供給を目的として、超過密状態の市街地を避け、臨海副都心に建設されました。その規模は東京ドームがすっぽりと収まる内径140m、深さ29mの大きさで、既設の27万5,000ボルト変電所の約3倍です。 都市環境との調和を意識した形状は、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年には、その電力供給は言うまでもなく、シンボル的な存在としての役割を果たすに違いありません。    

東京電力ホールディングス、東京電力パワーグリッド

電気を身近に学ぶホンモノ体験《第3弾》 1日限定、世界初の超高圧地下変電所&高所作業車にのって、電力社員なりきり体験!

 2018年の冬休み、小学4年生と5年生の親子16名が、東京都江東区の「新豊洲変電所」と「枝川研修センター」を舞台に1日電力社員を体験しました。これは、JTB旅いくと東京電力ホールディングスが企画する「エネルギー」をテーマにした子ども向け体験プログラムの第3弾。次の世代を担う子どもたちに、日常生活を支える電気が、発電所からどのようにして家庭まで届けられるのかを理解し、エネルギーをもっと身近なものとして学んでもらおうというものです。今回は「送電」「変電」「配電」の仕事を担当する東京電力パワーグリッドの1日社員として、いろいろな仕事に挑戦しました。 変電所は大きな電気を小分けする「電気の市場」  青のユニフォーム姿も初々しい、東京電力パワーグリッドの1日社員たちは、「名刺交換」から社員研修をスタートしました。まずは、電気が家庭や学校に届けられる仕組みについて、先輩社員のお話です。 発電所で作られた大きな電気は送電の途中、何度となく小分けされて、ようやく各家庭に届けられます。 この大きな電気を小分けする「電気の市場」のような役割をしているのが変電所です。変電所には超高圧変電所をはじめ、1次、2次変電所などがあり、電気が安全に送電されるように様々な工夫が施され、24時間365日体制で管理・点検作業が行われています。 電気のある生活が当たり前になっている私たちですが、安全点検や停電復旧などその生活を支えてくれている仕事があり、たくさんの人たちの日々の作業のもとに成り立っているのだということを理解しました。 圧巻!50万ボルトのケーブル、地下洞道パトロール  新豊洲変電所では、3班にわかれて点検作業に取りかかりました。変圧器の異常過熱を確認する「サーモトレーサー」、ガス漏れ検査機など、実際に点検作業で使用される道具を使いながら、設備の点検をしていきます。 新豊洲変電所でしかできない体験は、50万ボルトという高電圧のケーブルがある地下洞道でのパトロール。そのスケール感と迫力に、子どもたちは目を丸くしていました。 パトロールでは実際にケーブルをさわって点検します。大量の電気が流れているのにケーブルは熱くないし、感電もしません。なぜだろう? パトロールしながら、先輩社員の皆さんが質問を投げかけたり、対話したりすることで、子どもたちは考え、気づき、点検作業の目的や送電線や変電所の役割について理解していきました。 高所作業車に乗って、電線を点検  枝川研修センターに移動し、子どもたちは「電線などの配電設備を守る仕事」に挑戦しました。同センターは、電柱設備のトラブル対応訓練などが行われているところです。 まず、先輩社員と一緒に高所作業車に乗り込み、電線を守るための器具「ガイシ」がこげて黒くなっていないか、いわゆる「アーク痕」点検をしました。よーく見ると、真っ黒な痕があるガイシを発見! 子どもたちは上空から大きな声を張り上げ、地上で見まもる上司役の社員に報告しました。 電線の飛来物撤去作業では、電線に絡まったタコの取り外しに挑戦! 先端にハサミが付いたマジックハンドのような道具を使って、タコ糸を切って取り外します。作業しているときに感電しないよう、手で持つ安全な位置が決まっていて、そこに赤く印(「赤つば」といいます)がついています。 実際の作業でも、この確認励行が義務付けられ、「赤つば、よーし!」を合言葉に作業を開始します。子どもたちも、重さ3キロの道具を2人1組で操りながらタコを撤去する連携プレー。無事撤去すると自然に拍手がおこりました。 配電設備を守る仕事の現場では、災害発生時などに電線を切って電気を止める作業をしなくてはいけないこともしばしば。そこで子どもたちにも、専用ペンチを使って電線を切ってもらいました。比較的細めの切りやすい電線を選んだのですが、悪戦苦闘する子どもたちが続出。簡単に電線を切っていく先輩社員を見て、そのすごさを実感し、電線を切るコツを伝授してもらいました。 そのおかげで、自分でも電線が切れると、「オーッ!」と歓声があがりました。 恒例!レポート新聞づくりで業務報告  1日の仕事体験のまとめは「1日電力社員レポート新聞」づくりです。 班ごとに先輩社員も参加し、1日の仕事内容を振り返り、感想や仕事の魅力について話しあいました。字の大きさや色を変えたり、イラストを入れるなど表現方法も様々。今回は班ごとに「電力会社の仕事の魅力ベスト3」と感想を発表しました。 そして、ミッション完了と合格の証である所長印が押された体験ノートが返却されました。所長からのメッセージで、一生懸命に協力して業務遂行したことを評価された子どもたち。達成感で、みんな清々しい顔をしていたのが印象的でした。 今後にむけて〜「心に残るホンモノ体験」  今回で3回目となった「1日電力社員」の仕事体験プログラム。今までのプログラム同様、ご参加いただいた保護者の皆様からも非常に満足したという感想が寄せられています。 今回はとくに「チームワーク」を重視しました。東京電力パワーグリッドのスタッフと子どもたちがより協力しあい、チームとしての活動メニューを増やしたことで、わずか1日の体験プログラムでしたが、たしかな仲間意識がめばえたようです。 子どもたちは自然にチームごとで昼食をとり、グループワークでも活発に意見が出され、また、別れを惜しんでいました。毎回、プログラム運営に携わる東京電力のスタッフの皆さん、JTB旅いくメンバーにとって、新たな気づき、発見になるのが、子どもたちが作成する 「仕事体験レポート」です。子どもたちの感性豊かな視点でのレポートには、今回も大いに感心させられました。 ご参加者の貴重なご意見を参考にさせていただきながら、これからも、「子どもたちの心に残るホンモノ体験」プログラムの提供を続けてまいります。 世界初の50万ボルト超高圧地下式変電所「新豊洲変電所」について  新豊洲変電所(東京都江東区)は、地下式としては世界初の50万ボルト変電所として2000年11月に誕生しました。都心部への長期的な電力安定供給を目的として、超過密状態の市街地を避け、臨海副都心に建設されました。 その規模は東京ドームがすっぽりと収まる内径140m、深さ29mの大きさで、既設の27万5,000ボルト変電所の約3倍です。都市環境との調和を意識した形状は、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年には、その電力供給は言うまでもなく、シンボル的な存在としての役割を果たすに違いありません。 配電線トラブルから電気をまもるプロの訓練所「枝川研修センター」について  枝川訓練センターは、東京電力パワーグリッドの東京エリア社員が、電柱への昇降柱訓練、発電車設置訓練、設備トラブル対応訓練、停電復旧訓練などを実施する施設です。屋外の電柱設備では、年間約300名を対象に、1~5日間の研修を開催しています。24時間365日電気をまもるプロフェッショナルのための訓練センターです。

川崎火力発電所で、子どもたちが1日所員に~電気を身近に学ぶホンモノ体験

 

 今年2018年の春休み、新小学6年生から新中学1年生まで、15人の子どもたちが東京電力川崎火力発電所で1日所員を体験しました。次の世代を担う子どもたちに、エネルギーをもっと身近なものとして学んでもらおうと、JTB「旅いく」が東京電力ホールディングスの協力を得て実現したものです。

東京ドームの約7倍の広さがあり、最新鋭の発電設備を持つこの火力発電所は、子どもたちがエネルギーと環境の大切さを学ぶには申し分のない施設といえます。はじめは緊張気味だったものの、“先輩所員”に案内されるうちに子どもたちの好奇心もフル稼働。非日常的な体験から何を感じ、どんなエネルギーをもらったのかをリポートします。

最新鋭の発電設備で環境にやさしく

 東京湾に沿って、東京電力の火力発電所が輪のように連なっています。その中でも川崎火力発電所は最大出力342万キロワットを誇り、首都圏の約98万世帯へ電気を供給。最大設計熱効率は世界最高水準の約61%。最新鋭のMACCⅡ(More Advanced Combined CycleⅡ)発電設備で、効率よく環境にやさしい発電を行っているのが特徴です。

1日所員体験に参加の子どもたちは、JR川崎駅からバスで発電所にむかいました。工業地域に入ると、車窓から見える風景に目をうばわれます。

 

発電所の広さ、大きな建物、ジェットコースターのようにくねった配管……。まるでSFの世界に迷い込んだかのようです。

川崎火力発電所で待っていた”先輩所員”

 東京電力川崎火力発電所で実際に働く所員が、あたたかくお出迎え。

 

子どもたちにたくさんの気づきを持ってかえってもらいたい。そんな思いで、東京電力ホールディングス、東京電力グループの東京電力フュエル&パワー株式会社川崎火力発電所、JTB旅いくがチームとして打合せを重ねながら、子どもたちとご家族がいらっしゃる日を、全員で楽しみにしていました!

「今日使った電気は?」身近にあふれる電気!

 発電所に到着後、子どもたちは班ごとに分かれます。そこで同行の保護者も加わっていただき、まずは自己紹介。

 

名前とともに、「今日起きてからここに来るまでに使った電気」も発表しました。電車や携帯、テレビ、ドライヤーやパソコン、、、私たちの生活が電気で支えられていることがわかります。

お仕事開始!発電の仕組みは?

 所員と同じ青のユニフォームに着替えたところで、所長が登場して激励のご挨拶。「ホンモノの所長ですか?」という保護者の声もありましたが、もちろんホンモノです。

 

子どもたちはお仕事の一環として、電気について、そしてこの川崎火力発電所について説明を受けました。小さな発電機で発電をしたり、発電の燃料であるLNGの特性を知るための実験でも、子ども達は興味津々!楽しい時間ながら、ノートにメモをとる子どもたちの目は真剣そのものでした。

   

いざ施設をパトロール!

 ここからいよいよ仕事の現場へ。白いヘルメットをかぶり、発電所の施設へと移動します。

この日、子どもたちにはミッションが課せられました。「煙突の高さとその理由は?」「MACCをさわるとどんな熱さ?」「所員のヘルメットに書かれているのは名前と何?」などなど。子どもたちはミッションシート(記入表)を手に、実際にパトロール(巡視点検)で使用されている聴診棒で配管の音をチェックしたり、温度計、圧力計の数値を書き込んだりと、お仕事はもりだくさん。

発電所内はゴーッという轟音がするところが多く、イヤホンをつけて先輩所員の話に耳を傾けました。

 

見て、さわって、においをかいで、耳で聴いて。五感を使たパトロールです。

   

ホールに戻った後の「答え合わせ」では、子どもたちは大声で自分がメモした「答え」を発言していました。

先輩所員にインタビュー

 川崎火力発電所ではたくさんの所員が、さまざまな仕事に携わっています。先輩所員へのインタビューの時間では、子どもたちの班それぞれに所員1名が加わり、「どんな仕事をしているのか?」「何が大切で、何が大変?」「仕事で嬉しかったことは?」などの質問を受けました。

記者会見のように真剣な場面もあれば、ある班ではプライベートな質問に及んで、所員がたじたじになる姿もありました。子どもたちと先輩所員との交流が深まったことはたしかなようです。

このあと、子どもたちは班ごとに新聞づくりに取り組みます。いったいどんな“業務報告書”ができあがるのか、先輩社員たちも興味津々といった表情で見守ります。

 

ミッションの結末は?

 1日の仕事体験を無事に終えると、最後のミッションは「所員レポート新聞」づくりです。班ごとに班長を決め、みんなの役割や工程を話し合い、それぞれの受け持ち作業に着手します。

 

限られた時間の中で進めていくには、みんなが協力し合い、助け合いながら作業に集中しなければなりません。そして大切なことは、最後まであきらめずにやり遂げること。

 

できあがった新聞には、「火力発電所はどんどん進化している」「環境にやさしくしている」「点検の仕事で大切なのはケガをしないこと」などの感想がびっしり。絵を書いたり、聞いた事以上の情報を入れたりと、それぞれ工夫をしながらびっしりと埋めていました。

  

今後にむけて

 プログラム終了後、バスでの発電所出発前に、全員で集合写真をぱちり。皆さま、とても素敵な笑顔をありがとうございました!

 

数日後、参加した子どもたちの一人から、「旅いく」事務局に1通のメールが届きました。それは発電所のしくみについての質問で、もっと知りたいという熱心な姿勢が感じられました。

今回同行された保護者の皆様へのアンケートでは、このエネルギーと環境に関するホンモノ体験のプログラムで、どのような「力」が育まれたと感じたかということを、お聞きしました。結果は「感じる力」が最も多く、次に「調べる力」「工夫、発見する力」でした。

ご意見、ご要望を受け止め、JTB「旅いく」と東京電力ホールディングスは、これからも「子どもたちの心に残るホンモノ体験」の提供をつづけてまいります。

東京電力川崎火力発電所の概要

立地・広さ: 東京湾の西部、川崎市川崎区にあり、敷地面積は約28万平方メートル。

発電設備の特徴: 世界最大級、最新鋭のMACC発電システムを採用。MACC(More Advanced Combined Cycle)は、高温燃焼ガス(LNG)によるガスタービン発電と、蒸気による蒸気タービン発電のダブル発電システム。

環境への取り組み: 川崎火力発電所では、CO2排出量が比較的少ないLNGを燃料に使用しています。

日常の点検作業: 安定した電気を安全に供給するために、発電所内では多くの所員がさまざまな業務に携わっています。例えば稼働中の発電設備では、温度や圧力などの値の傾向を監視し、通常の運転値と比較することによって不具合の早期発見に努めています。この「予兆管理」には日常のパトロール(巡視点検)をはじめ、多くの点検、確認、補修作業が行われています。

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